こんにちは。マサツムです。
DTMレッスン第三回目まではDTMの始め方ということで準備関係のことを記事にしてきましたが、ここからは上達法ということで実際の作業工程のコツを書いていこうと思います!
第四回目は「打ち込みのコツ〜生Drum 8ビート編〜」です。
Drumを知ろう!
ドラム音源ソフトはいろんなメーカーからたくさん出ています。
それを最大に活かすには、生身の人間が演奏しているような打ち込みをしなければいけません。
そのため、生ドラムの演奏を少しでも知ってもらう為に、特性(とくせい)も交(まじ)えながらを説明していこうと思います。
鍵盤やMIDIパッドなどで指ドラムが出来る人、電子ドラムでドラムを打ち込める人はそれで打ち込んでももちろんいいですが、ニュアンスの付け方を理解していれば修正してさらにリアルなドラムに仕上がると思います。
代表的な生ドラム音源ソフト
- Superior Drummer 3(Toontrack)
- BFD3(FXpansion)
- Addictive Drums 2(xln audio)
- MODO DRUM(IKmultimedia)
- SSD5(Steven Slate Drums)
- EZ Drummer 2(Toontrack)
3つのリズムで8ビート打ち込み
バスドラム、スネア、ハイハット、この3点で基本の8ビートを打ち込んでいきます。
基本的にバスドラムを鍵盤の「ド」(C 1)に割り当てられていて、スネア、ハイハット、タム、ライドシンバル、シンバルというように各鍵盤に振り分けられています。
MIDI Key Map(振り分けられ方)は各音源ソフトによって異なりますが、これは自分好みにEDITできます。
強弱のつけ方は曲によっては違う場合もありますが、一般的な8ビートの刻み方をリアルにするコツを紹介します。
まずはハイハットから。
1小節に8回叩いて音を出します。
そのうち偶数の時(裏拍)は少し抑えめで叩きます。
そして1拍目と3拍目を少し強めにします。
1拍目の方が少し強い方が良いです。
これは、ハイハットを叩く時の腕の振りが四分音符のタイミングで動いていて、拍が奇数の時は腕を振り下ろしながら叩いて、偶数の時は腕が上がりながら叩いているからです。
手首を動かしてハイハットに当てるようにします。
なので、ドラマーはハットを刻む時、手首がくねくねしているのです。
続いて、バスドラム(キック)。
8ビートのキックは
ドン ウン ドド ウン
これが基本です。
小節頭のキックは土台になるので基本ジャストで大丈夫です。
さらにリアルに聴かせるために
この「ド」は3拍目の裏に入りますが、3拍目の「ド」よりも少し強目で、ほんの少し遅れ気味に入ると、力の入った人間味が出ます。
最後にスネア
2拍目と4拍目に入れます。
曲に合わせて手拍子をした時に入るところです。
スネアは少しだけ遅れ気味に打ち込むのがポイントです。
2拍目と4拍目にためができることによってグルーブが生まれます。
さらにリアルに聴かせるために
ゴーストとはスネアの上にスティックを置いた時のような音の効果です。
あんまりやりすぎると、タイトな8ビートには合わない場合もあります。
MIDIエディットの見方
打ち込みは「図2」のようなMIDIエディット画面で行います。
ベロシティ(強弱)は色の濃さで表されます。
先ほどの説明のように、1小節打ち込んだ画面です。
手作業で人間味を調整していきます。
時間はかかりますが、やる価値はあります。
- ❶ ・・・ハイハットのカップ寄りの音
- ❷ ・・・ハイハットのエッジ寄りの音
- ❸・・・スネアのゴースト
- ❹・・・スネア
- ❺・・・手作りスネアのゴースト風
- ❻・・・バスドラ
❸ のスネアのゴーストはソフトによってない場合があるので、その場合は ❺ のような打ち込み方で手作業で作ります。
上記の打ち込みを2回繰り返した2小節分の音源が以下になります。
せっかくなので「ゴーストあり」と「ゴーストなし」を聴き比べてみてください。
ゴーストあり
ゴーストなし
「ゴーストあり」の方がリズムが転がっていく感じがします。
ま と め
今回のまとめとしては
「ノリの出し方を知って打ち込みに取り入れよう」
「人間の叩くクセを知って打ち込みに取り入れよう」
ということでした。
ドラムの打ち込みが単純になっていると、ジャンルによってはすごく浮いて聴こえて楽曲全体の質が落ちてしまいます。
叩いている人の映像をたくさん見て研究すると、打ち込み方が理解できて、考え込まなくてもサクサクエディットできるようになると思います!
次回は生ドラムのフィルの打ち込むコツを紹介したいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム
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