こんにちは。マサツムです。
楽器にはいろんな音色があります。
昔は便利なエフェクターなどなかったので、いろんな方法で個性的な音を作っていました。
スピーカーから出る音をいろんな環境で録音して、面白い音色を作っていました。
今回は昔から音作りに使われていた「レスリー・スピーカー」を分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「レスリー・スピーカー」って何をするの?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
レスリー・スピーカーとは?
レスリー・スピーカー(Leslie speaker)とは、ドップラー効果を使って音にビブラート効果をつける、特殊なスピーカーのことをいいます。
「ロータリー・スピーカー」ともいいます。
ドン・レスリーが開発したレスリー・スピーカーは、主にハモンドオルガンに使われていました。
ハモンドオルガンのあの独特な揺れは、レスリー・スピーカーによって作られています。
ディープ・パープルをはじめ、スピード感のあるハモンドオルガンをロックサウンドに積極的に取り入れるミュージシャンがたくさんいました。
オルガンだけではなく、エリック・クラプトンやジョージ・ハリスンなど、ギターにも取り入れるギタリストも出てきました。
レスリー・スピーカーのしくみ
有名な例えが救急車が近づいて来る時の音が、通り過ぎると音程が低くなると言う現象です。
この効果を使って音を出すスピーカーが、レスリー・スピーカーです。
これが音を通す時に回転することによって、近づく音と遠ざかる音を作ります。
ホーンローターで高域の音を揺らします。
デジタルでシュミレート
なかなかレスリー・スピーカーから、ちゃんとレコーディングするという機会は少ないと思いますが、コンパクトエフェクターやプラグインソフトでシミュレートできるものもあります。
シミュレーションの機材で音作りする時は、レスリー・スピーカーのしくみを知っているかいないかで全然違うと思うので、音の出るしくみはしっかり覚えておきたいです。
レスリー・スピーカーを使った名曲
レスリー・スピーカーでハモンドオルガンを取り入れた有名な曲をいくつか紹介します。
「青い影」/プロコル・ハルム
一度は耳にしたことがある名曲だと思いますが、後半の盛り上がってくるあたりからレスリー・スピーカーの効果がよくわかります。
「紫の炎」/ディープパープル
ま と め
アナログな音作りは、しくみを覚えておくと楽しいし、DTMにもとても役立ちます。
僕もアルバムレコーディングの時にわがままを言って、オルガンとギターをレスリー・スピーカーで録音させてもらいました。
今でもあの感覚を思い出すくらい、生のレスリー・スピーカーはよかったです。
生々しいシュワシュワ感と音の揺れ、そしてサウンドの温かみはデジタルでは表せないものがありました。
今回は「レスリー・スピーカー」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム