こんにちは。マサツムです。
前回、生トラムの打ち込みということで8ビートのコツを記事にしましたが、今回はフィル(おかず)の打ち込み方のコツを書いていこうと思います!
第五回目は「打ち込みのコツ〜生Drum フィル編〜」です。
フィル(おかず)とは?
フィル(おかず)とは、主に小節のつなぎに入れるパターンの変化です。
タムとかスネアなどでビートとは違う叩き方で曲の展開をつなぎます。
フィルは曲中の基本ビートよりも、グッと人間味が出るところです。
ここで人間味を出すと高揚感が上がり曲の完成度が上がります。
叩き方のバリエーション
ドラムの演奏にはいろいろな叩き方があります。
その叩き方の違いを取り入れると、フィルにもバリエーションが広がります。
フラム
フラム(flam)とは、「タンッ」という1発の音を出す時、両手でタイミングをほんの少しだけズラして叩く方法をいいます。
少し強弱で差をつけるのがポイントで聴こえ方は「タンッ」というより「タランッ」という感じで聴こえます。
スネアやタムを叩く時に使うことが多く、アクセントになるのでフィルの入り口などに効果的な奏法です。
打ち込みでもこれを取り入れるとバリエーションが増えます。
実際に「フラム」を聴いてみてください!
普通に片手でスネアを叩く音
両手でフラムの音
フラムから入るフィル
フラムを間に入れたフィル
ロール
ロール(roll)とは、スティックの先、チップの部分を優しく当てて弾ませて音を出す奏法です。
マーチングバンドのスネアような奏法で、「結果発表」などのシンバルが入る前に「ダラララララ」と入る音です。
これもフィルに取り入れると機械っぽさがなくなり上級なフィルになります。
実際に「ロール」を入れたものと入れていないものを聴き比べてみてください!
ロールを入れていないフィル
ロールを混ぜたフィル
軽いスウィング
スウィング(swing)とは、裏の拍を少し遅らせるリズムです。遅らせすぎるとシャッフル(shuffle)になります。
シャッフルは1拍を3連符に分けて真ん中を取った(ミュートした)リズムです。
リズムの間隔はノーマルのビートが「5:5」の割合で、シャッフルが「6.7:3.3」くらいの割合です。
これが「6:4」くらいになると、沖縄民謡のリズムになります。
スウィングの割合に決まりはないですが、少し裏拍を遅らせてうねるようなグルーヴを作ります。
JAZZの演奏では「リズムをスウィングする」というのが特徴です。
ドラムの打ち込みにもこのスウィングを軽く入れると、人間味が出てきます。
タム回しやスネアのフィルの16裏をスウィングさせるとフィルに躍動感(やくどうかん)が出てきます。
ベロシティ(強弱)だけでは単調さが抜けないなと思った時は、スウィングさせると解決したりします。
ドラムセットのLR
ドラムには基本セットがあり、だいたいの人がそのセットを基本にカスタマイズをしていきます。
LRの振り方は演奏者目線か観客目線かミックスされる方によってに分かれますが、これはどちらでも構いません。
ステージのアーティストを見ている観客目線でLRをつける人の方が多いと思うので、その目線で説明します。
バスドラムとスネアが真ん中から聴こえます。
ハイハットが少し右から聴こえて、タムが高い音(ハイタム)から低い音(フロアタム)が右から左に向けて流れて聴こえます。
ライドシンバルが少し左から聴こえて、左右のクラッシュシンバルがそれぞれ右と左から聴こえます。
これが打ち込みに何が関係してくるかというと、セットの配置を頭に入れて不自然な叩き方にならないようにするということです。
例えば、タム回しからシンバルを叩く時は、右から左に向けて流れて聴こえて最後にシンバルが右から聴こえたら不自然な聴こえ方がします。
気にしなくても良いと思う人もいるかもしれませんが、ドラムを叩いている人をイメージして聴くと何だか気持ち悪いです。
やはり、タムが高い音から右 → 左に流れて最後にシンバルが左から聴こえたら自然に聴こえて気持ちいいです。
ま と め
今回のまとめとしては
「細かい奏法も打ち込みに取り入れていこう」
「ノリで人間味を出そう」
「ドラムセットのLRを意識しよう」
ということでした。
ドラム音源のリアルさがどんどん発展していくなか、打ち込みテクニックを知っていると、その良さを120%引き出せるようになります!
ドラム打ち込み制作の参考にしてみてください!
次回はベースの打ち込むコツを紹介したいと思います!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム
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