打楽器(パーカッション)は、個性的なもの、歴史あるもの、世界各地の音楽に合わせてたくさんの種類があります。
しかし、道具を使わない世界共通の打楽器があります。
それはズバリ「手拍子」です!
今回は「クラップ」をわかりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「クラップ」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
クラップとは?
クラップ(Clap/Crap)とは、パーカッションの中に含まれる手拍子のことをいいます。
手拍子を直訳すると、正確には「ハンド・クラップ」(Hand Clap)になりますが、リズムマシンに入っている作られたハンドクラップ音も含めて、パーカッションの中では「Clap」にまとめられます。
指で鳴らす「フィンガースナップ」もこの中に分けられます。
近年の音楽では、DTMの進化で打楽器のサンプル素材(サンプラー)が増えて、簡単に世界中の打楽器を扱うことができます。
その中でクラップも様々なタイプのものがあり、音楽ジャンルに合わせていろんなクラップが使われています。
アナログなものからエレクトロなサウンドのものまでたくさんあり、楽曲のノリと雰囲気を作ってくれます。
ハンド・クラップ
ハンド・クラップは60〜70年代頃のフォークからジャズやロックまで、いろんなジャンルに使われています。
現代のロック、ポップスにもたくさん使われています。
ひとりで打つシンプルなハンド・クラップもあったり、大勢でゴージャスなものもあったり、部屋鳴りを響かせて、臨場感たっぷりの音を作ったり、ハンド・クラップの中でも作り方によって楽曲の雰囲気に大きく影響します。
「The Locomotion」Little Eva
オールディーズの楽曲など、ハンドクラップはこういった使い方で人間味や暖かいノリが出てよく使われています。
「Happy」Pharrell Williams
楽曲のポイントとなるところで、ハンド・クラップでノリを出しています。
「恋」星野源
スネアに重ねてとても気持ちの良いノリを作っています。
リズムマシン・クラップ
当時はハイエンドなリズムマシンとして登場した『TR-808』通称「やおや」によって、80年代頃にはリズムマシンで作られたクラップ音が多用されました。
現代のポップスにも非常にたくさん使われています。
現在ではRoland「TR-08」として、808の性能を受け継いで蘇(よみがえ)っています。
「I Wanna Dance With Somebody」Whitney Houston
「TR-808」の特徴でもあるカウベルの音とクラップの音を組み合わせてリズムを作っています。
「HandClap」Fitz and the Tantrums
実際のハンド・クラップとリズムマシンのクラップを組み合わせた、最近ではダイエットで流行った楽曲です。
フィンガー・スナップ
クラップの中には「スナップ」という音色も入っています。
正確には「フィンガー・スナップ」といい、馴染みのある言い方をすると、「指パッチン」です。
こちらもハンドクラップと同様で、ひとりで鳴らすシンプルなものと複数で重ねて鳴らすものがあります。
「The Longest Time」Billy Joel
フィンガー・スナップの誰もが知る名曲です。
『クラップ』の まとめ
クラップを使っている楽曲は、古い曲から現代の曲まで探せばものすごくたくさんあります。
DTMではスネアに重ねて取り入れると、アクセントになりとてもノリが出るので、アレンジで是非お試しください!
今回は「クラップ」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム