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作詞テクニック05 〜「比喩表現」と「擬人法」で聴き手を考えさせる〜

作詞「比喩表現」「擬人法」とは

こんにちは。マサツムです。

作詞というのは「作曲」「編曲」「DTMと違って、誰にでも出来るということです。
形にすることは誰にでもできます。その中で少し手を加えれば耳に残る、心に残る「」ができてきます。

このページでは僕が長年メジャーでたくさんの作詞をしてきて感じたこと、経験したことを記事にしていこうと思います!

今回のテーマ『聴き手を考えさせる

歌詞の中に考えさせる箇所を作ると聴き手が「うん?どういう意味だろう?」と興味を持ちます。
かといって、訳のわからない文章だと気を引くことはできませんが「うまい!」と最終的に思わせる、それが比喩表現の上手な使い方です。

センスの良い「比喩表現」の使い方

比喩表現」とは、何かを表現する時に、他の物に例えて説明する手法です。
比喩表現の中には「直喩法(ちょくゆほう)」「隠喩法(いんゆほう)」「擬人法(ぎじんほう)」などいろいろ分けられます。
これらの表現は共通して言葉を置き換える効果です。

例文

君の笑顔は太陽のようだ。
ドラマのような1日だった。」
白い絨毯(じゅうたん)の上を歩いた。」

例文を聴くと、一瞬でも頭で考えて意味を探します。

太陽」→「明るい」「まぶしい」
ドラマ」→「めまぐるしい」「うそのような」
白い絨毯」→「雪の積もった道」

この一瞬が頭の中に映像を生み出します。
ありきたりの言葉を使って何も映像が浮かばずにさらっと曲が終わるのと、こうやって映像が生まれながら曲を聴いた後とでは印象が違います。
比喩表現を使うなら映像が浮かびやすい言葉をチョイスすると、さらに効果的です

やりすぎて骨組みが見えなくなると効果が薄れるので、注意です。
コツとしては、歌詞の中で「この辺の言い回しを比喩で表現しよう」と決めたら、そこの文章の回答に対してなぞなぞを作る感覚で作ると浮かんだりします。

みんな生きている「擬人法」

擬人法とは、人間以外のものを人間の行動のような表現する手法です。
擬人法を使うことによって、ありきたりな文章ではなくなりイメージスムーズに伝わるので、とても効果的な手法です。

例文

「街が眠った
森が歌う。」
空が泣いている

例文のようにが普段使う行動を当てはめると、すぐに映像が浮かびます。

「街が静かになったんだぁ」
「森が風に揺られているんだぁ」
雨がふっているんだぁ」

直感でわかります。
中には考えないとわからない擬人化した表現もあるとは思いますが、の行動は共通イメージができる表現なので伝えやすい手法です。

ま と め

言葉の伝え方はいろいろありますが、言葉を置き換えることによって、歌の中の世界観がグッと広がります。
歌詞というのは作り手と聴き手のイメージが混ざり合って、何億通りもできるアートだと思っています。
そのアートをより深いものにするためには「世界観の厚み」が大事だと思います。
比喩表現はそれを作り出す効果的な手法だと思います!

他にも大切だと思うことがたくさんあるので
次回も引き続き「作詞テクニック」をお伝えしようと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!!

マサツム

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