こんにちは。マサツムです。
カデンツという言葉は音楽に関わっていると聞いたことのある言葉だと思います。
みんなが知っている細かい作曲の決まりは、みんながそれを守ったり破ったりして、ルールが固まってきます。
長い音楽の歴史上、そんなルールが細かくたくさん存在します。
今回は、「カデンツ」を分かりやすく簡潔(かんけつ)に説明しようと思います。
「カデンツ」って何?と聞かれた時に、今回の記事を参考にしていただければと思います!
カデンツとは?
カデンツ(kadenz)とは、調(キー)の中で役割を持つ、最小限のコード進行のパターンのことをいいます。
日本語で「終止形」といいます。
ケーデンス(cadence)とも呼ばれます。
コードとコードの関係性、それを曲の調(キー)の中で、どのような効果になるかという説明のようなものです。
映画でいうと、主人公と登場人物の関係性はどういった関係?
そしてその関係がストーリーにどういった影響をもたらすのかといった感じです。
漫才でいうと、こうボケると、こうツッコミをする。
そのパターンが組み込まれて、ひとつの漫才が成立するといった感じです。
このカデンツが循環コードを作り、そして曲のコード進行の物語を作っていきます。
カデンツ(終止形)のパターン
調の中で軸となるスリーコードがあります。
カデンツは基本このスリーコード、トニック(主音)、ドミナント(属音)、サブドミナント(下属音)でパターンが作られます。
トニック=T ドミナント=D サブドミナント=S
カデンツのパターンをキー=「C」で紹介します。
T – D – T
C – G – C
T – S – T
C – F – C
T – S – D – T
C – F – G – C
上記のパターンで曲を作らなければならないというわけではなくて、このパターンが入っていたら曲にポイントポイントをつけれるということです。
これは長い音楽の歴史上でよく使うパターンとして名前が付けられているものですが、もちろんこれ以外のどんなパターンでも音楽は作れます。
代理コードで当てはめる
上記のパターンに代理コードを当てはめると以下のようなパターンも作れます。
わかりやすく平行調のコード当てはめて代理コードとしてみます。
T – D – T
Am – G – C
T – S – T
C – Dm – C
T – S – D – T
C – Dm – Em – Am
不完全カデンツ
転調をしてコード進行の流れの骨組みが変わった時、カデンツの役割が変わってきます。
これを「不完全カデンツ」といいます。
同じコード進行でも調が変わると意味が変わってきます。
お笑いのコントでいうと、最初はツッコミを入れていたことが、コント中に設定が変わってツッコミの意味が変わるアンジャッシュさんのコントのような感じでしょうか。
ま と め
音楽には細かいルールがたくさんあります。
現代ではとてもたくさんの音楽を聴くことができ、みなさん自然とルールが体に染み込んでいると思います。
カデンツもそのひとつです。
そう考えると音楽の歴史とルールを知っていくと、とても面白く、作曲活動にも貢献できると思います!
今回は「カデンツ」をわかりやすく簡潔(かんけつ)にまとめてみました!
最後まで読んでいただきありがとうございました!!
マサツム